国際協力

【働きながら国際協力】プロボノとは?意味やメリット、始め方まで

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この記事では次のような悩みを解決します

  • いまの仕事は続けながら、国際協力や社会貢献がしたい
  • 自分の持っている知識やスキルを社会のために活かしたい
  • 国際協力に関心があるのに、仕事が忙しくてなかなか始められない
  • 会社関係以外の人脈を広げたい

いま注目を浴びている「プロボノ」という活動を知っていますか?

プロボノとは、社会人が自分の職業上持っている知識や技術を無償で提供し、社会貢献を行う活動のことです。

近年、プロボノが注目を浴びる理由として、企業が利益や業績だけではなく、社会にどれだけ貢献しているかという視点からも評価されるようになった点が挙げられます。

また、プロボノ活動は企業だけでなくそれを行う個人にとってもメリットがあります。

さらに、プロボノは働きながら国際協力をしたい人にもうってつけの方法なんです。

この記事では、

  • プロボノとボランティアの違い
  • プロボノを行う意義やメリット・デメリット
  • 国際協力分野で求められているプロボノ
  • プロボノの活動を始める方法

について解説します。

 

こちらの記事もあわせてお読みください。

プロボノとは

冒頭でも書きましたが、プロボノとは社会人が自分の職業上持っている知識や技術を無償で提供し、社会貢献を行う活動のことです。

ここでは、プロボノがどのように誕生し、ボランティアとはどう違うのか、また具体的にどのように行われているのかについて説明していきます。

プロボノの由来と背景

プロボノの由来は、ラテン語で「公益のために」を意味する 「pro bono publice」 の略からきています。

プロボノ発祥の地はアメリカで、裁判を受ける際に高額な弁護士費用を払うことが出来ない社会的弱者を救済するために、全米法曹協会(ABA)が弁護士に対して無償のサービスを行うことを推奨したことが始まりです。

アメリカの法廷を舞台にしたドラマ「SUITS」でもプロボノのシーンが登場しており、それがきっかけで知った方もいらっしゃるかもしれませんね。

プロボノとボランティアの違い

プロボノとボランティアの違いは、提供するのものが「自分の職業などで培ってきた知識や技術」かどうかという点です。

プロボノは、いわば「プロが提供する協力」であり、より専門性が高いボランティアとも言えるでしょう。

「報酬を受け取らない」という点は共通していますが、自らの専門性を最大限活かせるという点がボランティアとは差別化できる点です。

しかし、最近ではプロボノでもそこまで高い専門性を必要としない募集も増えており、参加するハードルは決して高くありませんし、活動を行いながらスキルを高めていけばよいという風潮に変わってきています。

プロボノの具体例

実際に、プロボノが行われている代表的な職業や専門分野には以下のようなものがあります。

弁護士

上でも述べましたが、プロボノの代表格が弁護士です。低所得者に対する無償での弁護活動等を行っています。

この動きは10年ほど前から日本でも広まっており、第二東京弁護士会では、年間10時間以上のプロボノ活動とその報告を義務づけています。

経営コンサルタント

コンサルティング業界で働く人に対するニーズも増えており、NPO団体などが行う事業の計画や業務の改善、事業のマネジメントに対して適切なアドバイスを行ったりしています。

一般企業の経理担当・公認会計士

企業で経理を担当した経験がある人や会計士をしている人は、NPO団体や社会起業家の会計業務や経理のサポートを行うことで、プロボノ活動を行うこともできます。

なぜプロボノをするのか

次に、なぜプロボノをする意義と、そのメリット・デメリットについても解説していきます。

プロボノをする意義

プロボノをする意義は、効率的で効果的な社会貢献が可能な点にあります。

普通のボランティアと違い、専門性の高い個人の貢献が企業を通さず社会に向けてダイレクトに行われる点が、それを可能にします。

プロボノをするメリット

また、プロボノ活動を行うことは、社会にとってだけではなく、活動をする本人にも次のようなメリットがあります。

メリット① 自分の持つスキルの価値を知り、さらに向上できる

プロボノを通して、これまでは自分が所属する企業のために使っていた知識やスキルが、どれだけ社会の役にも立つものなのかを知ることが出来ます。

そして普段の仕事とは異なる分野に活用することで、そのスキル自体も向上していきます。

メリット② 人脈・ネットワークが広がる

プロボノを通して、異業種の方々とのつながりができることで、人脈やネットワークが広がるだけでなく、

広い視野で物事を見れるようになり、多様な価値観を知ることが出来ます。

さらには、そのつながりが本業で生きたり、新たなビジネスチャンスにつながることも十分あり得るでしょう。

メリット③ 自分が世の中の役に立っているという実感が得られる

どのような仕事をしていても、少なからず社会のために貢献しているものですし、必要のない職業などありません。

しかし、その実感は普段の仕事ではなかなか得ることが難しいのではないでしょうか?

その点、プロボノは自分を本当に必要としている人たちのために直接奉仕することができます。

自分が必要とされているということを実感しながら生きることは、自分の人生を豊かにすることでもあると、私は思います。

プロボノをするデメリット

一方で、プロボノ活動を行う上でのデメリットもあります。

それは、長く継続的に行うことが難しくなる可能性がある点です。

なぜなら、プロボノはあくまで本業の仕事の合間に行う活動だからです。

繁忙期や部署の転属、または転勤が頻繁にある人にとっては、本業の方が忙しくなり、十分に時間が取れなくなることもあるでしょう。

また、無報酬で行う労働に対してモチベーションを維持することが難しくなる場合もあるかもしれません。

そのため、プロボノを行う前に、自分の生活スタイルや専門性に合った団体や活動かを十分吟味したうえで行う必要があります。

しかし、本業が忙しい場合はきちんと相談すれば柔軟に対応していただけるケースがほとんどだと思いますし、あくまで自分ができる範囲でお手伝いすればよいものです。

そして何より、そんなデメリットをカバーして余りあるほどのメリットがある活動だと思います。

もし関心があるのであれば、まずは行動してみることが大事ですね!

プロボノで国際協力をする方法

プロボノは、国際協力の活動に興味がある人に特にもおすすめです。

国際協力を行っているNPOや一般社団法人などの団体は、常に資金不足という問題を抱えていることが多いです。

なぜなら、資金をできるだけ開発途上国の支援ために使いたいという思いがある一方で、より良い活動をするためには人件費などの必要な経費がかかってしまうというジレンマがあるからです。

したがって国際協力を行う団体にとって、専門性の高いプロボノはまさに救世主のような存在です。

ここでは、国際協力分野において特にニーズが高い職種・分野を紹介します。

広報分野

国際協力をする団体にとって、多くの人々に知ってもらい、理解してもらい、支援者を増やしていくことは重要な課題の一つです。

そのために広報活動は非常に大きなウェイトを占めるのですが、国際協力団体の職員でそういった広報分野にたいする専門性を持った人はなかなかいないのが現状です。

特に最近ではWeb上での広報活動が主になっているため、Webサイトの作成やWeb上での広報活動などへの支援のニーズが高まっています。

【貢献できる知識・スキル】

  • Webデザイン
  • グラフィックデザイン
  • Webライティング
  • コピーライティング
  • Webマーケティング
  • プログラミング
  • 写真・動画撮影
  • 動画制作      など

経理分野

また団体の活動を持続的に行っていくうえで、会計処理や資金運用、ファンドレイジングなど、お金に関わる部分も重要であるため、プロボノにおけるニーズも高い分野一つです。

【貢献できる知識・スキル】

  • 会計士・税理士などの知識
  • 助成金申請等の書類作成
  • ファンドレイジングの経験
  • 法人化業務の経験
  • 資金調達のための事業立ち上げ  など

プロボノの始め方

プロボノを始めたい方は、気になるNPO団体などに問い合わせることもできますが、

最近では、プロボノの募集を取りまとめたりマッチングして紹介してくれるサイトも多くありますので、まずは以下のようなサイトを覗いてみることをおすすめします。

さいごに

いかがだったでしょうか?

今回はプロボノについて解説してきました。

社会貢献というと堅苦しいイメージがありますが、

プロボノは、自分の得意なことでちょっとだけ人助けするだけで、自分の人生も豊かにできるお互いにwin-winの素敵なシステムです。

迷っている方はぜひチャレンジしてみることをおすすめします!

ちなみに、私が所属するNGOルマナイサモアでも現在プロボノを募集しています。

もし興味がある方は、コチラ(←ルマナイサモアのHPに移動します)よりお問い合わせください。

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国際協力NGOルマナイサモア所属
サモアを愛する国際協力師
2020年7月よりサモアで算数・数学教育の新たなプロジェクトをスタート予定。「教育で人と世界をつなぐ」をモットーにサモアと日本の学校をつなぐプロジェクト進行中。ライターとして教育・国際協力の記事も執筆。

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