サモア

【日本人と祖先が同じ!?】サモア人のルーツを徹底解剖!

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サモア人の祖先が、実は私たち日本人と同じだったことを知っていますか?

サモア人と言えば、筋骨隆々で屈強な肉体を生かしてラグビーや格闘技など、様々なスポーツで活躍してることで知られています。

世界最強のラグビー大国ニュージーランドの「オールブラックス」にもサモア系ニュージーランド人が多数所属していますし、日本でも相撲で活躍した曙や、K1で活躍したマーク・ハントもサモアにルーツを持っています。

そんな人類最強と謳われるサモア人と、日本人が同じ祖先をもつとは、にわかに信じられませんよね?

しかし、サモア人がここまで強靭な肉体を手に入れるまでには、長い歴史の中で様々なプロセスがあったようです。

今回は、サモア人のルーツについてお話していきます!

 

こちらの記事もあわせてお読みください。

サモアを含むポリネシア地域とは

太平洋に浮かぶ島国は、そのルーツや文化の違いにより、メラネシア地域、ポリネシア地域、ミクロネシア地域の3つに分かれています。

サモアは、ポリネシア地域に含まれます。

出典:Wikipediaより

ポリネシア地域の国々

ポリネシアという言葉の由来は、ギリシャ語の「ポリ=多くの」と「ネシア=島」と言われています。

じつに16の国・地域がポリネシアに属し、約700万人が暮らしており、ポリネシア・トライアングルとも呼ばれる。

  • ニュージーランド
  • サモア
  • トンガ
  • ツバル
  • キリバス
  • クック諸島
  • ニウエ
  • ハワイ州(アメリカ領)
  • イースター島(チリ領)   など
出典:Wikipediaより

域外ポリネシア

また、このポリネシア地域には含まれていないが、ポリネシア文化を継承している島もあり、それらの島々は域外ポリネシアと呼ばれています。

域外ポリネシアには、ソロモン諸島やバヌアツの一部が含まれており、上記のポリネシア地域では失われてしまった古代の知識が継承されている地域としても注目を浴びています。

ポリネシア人のルーツ

ポリネシア人の祖先は、オーストロネシア語を話すモンゴロイド系の民族で、その祖先は台湾に定住していたという説が有力です。

私たち日本人の祖先もモンゴロイドであるため、ポリネシア人であるサモア人と日本人は同じルーツを持っていることになります。

人類で初めて太平洋を渡ったラピタ人

紀元前2500年頃、台湾から海へと旅に出たモンゴロイドの一部のグループこそ、現在のポリネシア人の始まりと言われています。

彼らは台湾から南下し、フィリピンを経て紀元前2000年頃にインドネシアに到達しました。

このグループ、つまりポリネシア人の祖先たちはラピタ人と言われていて、人類で初めて遠洋航海をし、太平洋の島々に住み着いた民族とされています。

サモアへの到達

ラピタ人たちは、さらにニューギニア、メラネシアへと航海を進め、紀元前1100年頃にはフィジーに、そして紀元前950年頃に現在のポリネシア地域であるサモアへとたどり着きました

近年のDNA調査によると、この航海の過程でニューギニアやメラネシアと交わり、現在のポリネシア人のDNAが形成された確率が高いようです。

サモアに到達したラピタ人は移動を止め、サモアでしばらく定住をすることになります。このサモアにいる間にポリネシア文化が成熟され、現在のポリネシア人としてのアイデンティティが確立されていったと思われます。

ポリネシア文化の広がり

1世紀頃になると、ポリネシア人たちはダブルカヌーと呼ばれる2つの船体を板でつないだカヌーで再び移住を始めます。

出典:Wikipediaより

ポリネシア人には優れた航海技術がありました。

星座や月、太の角度で緯度を測り、風向きやうねりから方位を知り、雲や空の色、飛んでいる鳥の種類や潮の流れで陸地を察知する等、

ポリネシア人は大変優秀な海洋民族だったといえるでしょう。

イースター島やハワイ、クック諸島、そしてニュージーランドにも到達した彼らは、さらに優れた航海技術を使って互いに行き来もしていたと言われています。

このようにしてサモアなどでつくられたポリネシア文化が次々と広がっていきました。

ポリネシア文化の特徴

このように、同じルーツを持っているポリネシア地域の人々ですが、その後はそれぞれ独自に文化を発達させていき、現在ではその文化は国や地域によって多種・多様化しています。

その中でも、現在でも残っているポリネシア地域に共通した文化を紹介します。

言葉の類似性

ポリネシア地域のそれぞれの国・地域に、現地語と呼ばれる言葉が存在します。

サモア語、トンガ語、マオリ語(ニュージーランド)、ハワイ語...

これらの言葉どうしはかなり似ている部分もあり、この言葉からもポリネシアのルーツが伺い知れます。

例えば、数字の「5」は、

  • サモア語「lima」
  • ハワイ語「lima」
  • タヒチ語「pae」
  • トンガ語「nima」
  • マオリ語「rima」 さらにさかのぼると..
  • フィジー語「lima」
  • インドネシア語「lima」

他にも、「魚」は、

  • サモア語「i’a」
  • ハワイ語「i’a」
  • タヒチ語「i’a」
  • トンガ語「ika」
  • マオリ語「ika」 さらに..
  • フィジー語「ika」
  • インドネシア語「ikan」

このように、かなり似ていますよね?サモア人が他のポリネシアの国でサモア語を話しても結構通じることもあるそうですよ!

タトゥーの文化

ポリネシアに共通している文化に一つに「タトゥー」もあります。

タトゥーを彫ることは、もともとは成人になるための儀式でした。

そのデザインは、国や地域によって異なりますが、自然や生活からインスピレーションを受けてデザインされたものが多いそうです。

現在は、ポリネシアの国々ではこのような伝統的な意味合いでタトゥーを掘ることはほとんどなくなりましたが、

サモアだけは伝統としてタトゥーを掘る文化が今も残っています。(サモアのタトゥーについては別の記事で詳しく解説します)

さいごに

今回は、サモアがあるポリネシア地域、ポリネシア人と日本人のルーツ、そしてポリネシア文化の類似性について紹介しました。

日本人とサモア人が遠い親戚って思うと、なんか親しみが湧いてきませんか?

そしてサモアは日本に対してとっても友好的な国です。

見た目はごつくて怖いかもしれませんが、サモアに来た人は誰でも笑顔で歓迎してくれるような優しい心の持ち主がたくさんいます。

ぜひサモアに遊びに来てみてください!

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さもあき

国際協力NGOルマナイサモア所属
サモアを愛する国際協力師
2020年7月よりサモアで算数・数学教育の新たなプロジェクトをスタート予定。「教育で人と世界をつなぐ」をモットーにサモアと日本の学校をつなぐプロジェクト進行中。ライターとして教育・国際協力の記事も執筆。

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