コラム

【アドラー心理学から読み解く】誹謗中傷・アンチの心理とその対策

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こんにちは、板垣暁歩(@gakisan2)です。

私が所属している原貫太のオンラインサロンSynergyで先日、「誹謗中傷やアンチとの向き合い方」について考える勉強会が行われました。

同じサロンメンバーに、アドラー心理学を専門としたメンタルコーチングをされている方がいて、誹謗中傷やアンチコメントをする人の心理状態というものを解説してもらいました。

その内容が非常に勉強になったので、自分の学びのアウトプットとして書いています。

ほぼほぼ自分に向けたメモのような内容ですが、

それでも、この記事を読んでくださったあなたにとっても、人生をよりよく生きるためのヒントになれば幸いです。

そもそもアドラー心理学とは

まずはじめに、かんたんにアドラー心理学の説明をします。

「自己啓発の父」アルフレッド・アドラー

アドラー心理学とは、19世紀のユダヤ系オーストリア人精神科医のアルフレッド・アドラーによって説かれた思想が後継者たちによって発展し、現在の理論になりました。

本来、個人心理学(Individual Psychology)が正式名称ですが、日本ではアドラー心理学という名称の方が聞きなじみがあると思います。

「自己啓発の父」とも言われており、フロイトやユングと同じ時代の心理学者で、アドラー心理学者の岸見一郎氏の著書『嫌われる勇気』で日本でも知られるようになりました。

アドラー心理学の特徴

日本アドラー心理学会のHPによると、アドラー心理学の特徴として次の4つが挙げられます。

1. 人間を分割できない全体として把握し、理性と感情・意識と無意識などの対立を認めないこと(全体論)
2. 行動の原因でなく目的を理解しようとすること(目的論)
3. 客観事実よりも、客観事実に対する個人の主観的認知のシステムを重視すること(認知論)
4. 精神内界よりも個人とその相手役との対人関係を理解しようとすること(対人関係論)

日本アドラー心理学会

トラウマの否定

アドラー心理学を象徴する特徴が「トラウマの否定」です。

トラウマ(心的外傷)とは、過去に受けた肉体的、または精神的な衝撃で、長い間それにとらわれてしまう状態のことを指します。

アドラーはアドラー心理学の特徴である「目的論」に基づいて、トラウマの存在を否定しています。

アドラーの目的論とは、簡単に説明すると、人のあらゆる行動には目的があって、それを達成するために行動を起こすという考え方です。

例えば、昔学校でいじめを受けたことが原因で、人と接するのが怖くなり、今も家に引きこもっているとして

それはアドラーに言わせれば、今家に引きこもるという目的を達成するために、過去の出来事を利用しているだけ。

このように目的達成のためなら人は感情すらコントロール、といった非常に厳しい見方をして、トラウマを否定しています。

誹謗中傷やアンチコメントをする人の心理状態

さて、前置きが長くなりましたが、誹謗中傷やアンチコメントをする人の心理状態は、アドラー心理学的にはどのように説明できるのでしょうか?

優越性の追求と劣等感

人は、今の状態よりももっと良くなりたいと考えます、つまり「優越性の追求」をする生き物です。

しかし、その理想像とはかけ離れた自分の姿に失望し、「劣等感」をもつことがあります。

私たちは、この「優越性の追求」と「劣等感」をつねにセットで持っています。

「劣等感」と聞くと、マイナスのイメージを持ってしまいますが、決して悪いものではありません。

なぜなら、この劣等感を利用し、バネにすることで、よし明日も頑張ろう!と思えるからです。

アンチの正体は優越コンプレックス

しかし、この劣等感をうまく自分の活力にできなくなることがあります。

そうすると、他人と比較したりして、自分はダメだと落ち込んでしまいます。

この状態を劣等コンプレックスと言います。

この劣等コンプレックスがさらにひどくなると、今度は自分を大きく見せようとし、自分がいかにも優れている人物のように見せかけることで、劣等感に対処しようとします。

この状態を優越コンプレックスといい、これがまさに誹謗中傷やアンチコメントをする人の心理状態だと言えます。

例えば、論破しようとしたり、自分の肩書や経歴を主張し、いわゆる「マウントをとる」行為などがそれにあたります。

自己受容感の欠如

彼らが誹謗中傷やアンチコメントをする最大の目的は、「自分が傷つかないため」です。

それは、彼らが自己受容感が持てていない証拠でもあります。

自己受容感とは、「自分はこれでいいんだ、ありのままで生きていけばいいんだ」と思えることです。

この自己受容感が低い原因は、それまでの育ってきた環境や過去の出来事が積み重なったことによるものです。

誹謗中傷・アンチコメントを受けたときの対処法

では、アドラーは実際にそういった誹謗中傷を受けたときにどう対処すればいいと言っているのでしょうか?

課題の分離

アドラー心理学の特徴の一つである目的論では、問題の原因ではなく目的に注目しようとすること、と言っています。

つまり、人は何かを選択する時は、いつも「これは誰の課題なのか?」という視点に立ち、自分の課題か相手の課題かを分離することが大切だということです。

例えば、あなたのSNSの投稿に誰か見知らぬ人から誹謗中傷されたとしましょう。

誹謗中傷した人は何らかの感情を持って、そういった行動をしたのでしょう。

しかし、それは「相手の課題」です。

何か気にくわないことがあったとしても、その原因はあなたの投稿ではなく、他にある本人にしか分からないことです。

相手の課題である以上、自分がコントロールできるわけがありません。

というか、あなたがすべきこと、つまり「自分の課題」ではないのです。

つまり、自分の出来ることとそうでないことを分けることが重要なのです。(これを「肯定的なあきらめ」とも言う)

これを意識するだけで対人関係の問題のほとんどは解決する、とアドラーは言っています。

発信をする目的を見失わない

これはブログやYoutubeを利用して発信している人に対してですが、

そもそも自分の意見を発信する行動に至った目的は何だったのか、をもう一度考えてください。

誹謗中傷やアンチコメントをもらうような投稿をしている時点で、色々な考えや思いを発生させることができているということです。相手に刺さっているということです。

その当初の目的を達成するために発信したのであれば、もう発信を終えた時点でその役目は終わりではないでしょうか?

その投稿につけたいいねやシェアの数、動画の視聴回数はあなたがコントロールできることではありません。

目的があって発信しているのであれば、その目的を達成するための記事を書くことだけを考えればいいのですから。

さいごに

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

「1億総発信時代」と言われる現代において、

SNSなどで自分の意見を他者に発信する機会が増えた今、誹謗中傷やアンチコメントの被害、はたまた加害者側になることだって誰にでも起こり得ることです。

人が誹謗中傷してしまうときの心理状態がどういうものなのかを理解することで、被害を受けたとき自分の精神を落ち着かせたり、加害者になりそうなときにぐっとこらえたりできるようになるかもしれません。

アドラー心理学、今更ですが、もっと勉強したくなりました。

アドラー心理学について詳しく知りたい方は、こちらの書籍がおすすめです。

私が所属するサロンに興味がある方は、こちらをご覧ください。メンバー募集中です!

原貫太のオンラインサロンSynergy

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板垣 暁歩

国際協力NGOルマナイサモア所属
サモアを愛する国際協力師
2020年7月よりサモアで算数・数学教育の新たなプロジェクトをスタート予定。「教育で人と世界をつなぐ」をモットーにサモアと日本の学校をつなぐプロジェクト進行中。ライターとして教育・国際協力の記事も執筆。

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