日本語教育

【無資格でも有給!】海外で日本語教師ができる公的無償プログラムを紹介

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この記事では、次のような悩み・疑問を解決します。

  • 海外の人に日本語を教えることに興味があるけど、日本語教師の資格はない
  • 日本語教師の資格はあるけど、指導経験がない
  • せっかく日本語教師をするなら、海外で教えたい
  • 初めてでも安心な海外派遣プログラムが知りたい

日本語教師の需要が増加傾向の近年、公的な機関も日本語教師に興味を持ってもらおうと様々な海外派遣プログラムを実施しています。

公的な機関の派遣ということで安心感もありますし、中には日本語教師の資格や経験が無くても応募でき、しかも手当や報酬もいただけるお得なプログラムもあります。

何より、一生に一度くらい海外で生活する経験をしてみたくありませんか?

もちろん、これから本気で日本語教師になりたいという方にもおすすめのプログラムです。

この記事では、海外で日本語教師を経験できるプログラムの活動内容や応募条件について詳しく解説します。

日本語教師という仕事について知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

国際交流基金の海外派遣プログラム

まず、国際交流基金(Japan Foundation)という独立行政法人が行っているいくつかの海外派遣プログラムを紹介します。

日本語パートナーズ

日本語パートナーズは、公的な日本語教師海外派遣プログラムで唯一日本語教師の資格がなくても参加できる制度です。

大学を休学して参加することもできるので、「まずは海外に行って日本語教育に触れてみたい!」という方におすすめのプログラムです。

活動内容も、あくまで現地教員のサポートなので、知識や専門性も必要ありません。必要なのは熱意とチャレンジ精神!

基本情報
  • 活動内容は、
    ー現地日本語教師のアシスタントとして授業をサポート
    ー日本文化の紹介を通じて、派遣先の生徒や地域の人たちと交流
    ー現地の言葉や文化を習得
  • 小学校、中学校、高校、大学などの教育機関に派遣
  • 派遣国は東南アジアや台湾で、国ごとにまとめて募集を行っている
  • 滞在費、往復航空券、旅費等の支給と住居の提供(滞在費は派遣先によるが、月額10~14万円程度)
  • 派遣期間は1年未満
応募資格
  • 年齢制限は20~69歳
  • 日本国籍で日本語母語話者
  • 簡単なパソコンのスキル(メールや文書作成)
  • 4年制大学卒(案件によっては必要なし)

日本語パートナーズについての情報は、こちらの専用ページから

日本語パートナーズ | 国際交流基金 - 文化のWAプロジェクト~知り合うアジア~
日本語パートナーズ”は、ASEAN諸国の中学・高校などの日本語教師や生徒のパートナーとして、授業のアシスタントや、日本文化の紹介を行います。アジアで多くを発見・吸収し、それを周囲へ、未来へ広げる…そんな人になってみませんか?

米国若手日本語教員(J-LEAP)プログラム

米国若手日本語教員(J-LEAP)は、アメリカの小中学校で活動するプログラムです。

日本にも海外からALTが来て英語を教えていますが、その日本語版と考えてもらえばイメージしやすいかと思います。

ここからは日本語教師の資格が必要となりますので、日本語教師を本格的に仕事にしていこうと考えている方におすすめのプログラムです。

基本情報
  • 活動内容は、
    ーアシスタントとして現地の日本語教師と授業を行う
    ー教材作成、宿題・テスト評価等の補助活動
    ー日本文化・社会理解促進に関する活動
  • 米国内の小学校、中学校、高校などの初中等教育機関で勤務
  • 基本報酬、住居費、車両購入補助費、海外旅行保険費用等を支給
  • 派遣期間は2年間
応募資格
  • 35歳未満
  • 4年制大学卒
  • 日本語教師に関する資格
  • 普通自動車免許
  • 日常生活が送れる程度の英語の語学力

米国若手日本語教員(J-LEAP)プログラムについて知りたい方はこちらのページからどうぞ

国際交流基金 - 「米国若手日本語教員(J-LEAP)」ウェブサイトアドレス(URL)変更のお知らせ

経済連携協定(EPA)日本語予備教育事業

EPA日本語講師プログラムは、日本と経済連携協定(EPA)を結んでいるインドネシアとフィリピン、ベトナムに派遣されるプログラムです。

経済連携協定(EPA)とは、看護師・介護福祉士の研修を日本で受け入れ、資格取得を目指すプログラムで、この候補者を対象に現地で日本語の教育を行います。

こちらも、日本語教師の資格が必須となっているため、J-LEAP同様、日本語教師の仕事を真剣に考えている方向けのプログラムとなっています。

基本情報
  • 活動内容は、
    ー初級・中級日本語、日本での生活に必要な文化理解の授業実施
    ー自律学習支援、口頭能力を含む評価作業等の教務
  • 日本に研修生として来る現地人候補生を対象
  • 安全のため、現地では派遣講師全員が基金が提供する同じ建物の個別住居にすみ、送迎バスで研修施設へ移動
  • 基本報酬、住居費、旅費等を支給
  • 派遣期間は約7カ月(ベトナムは約1年)
応募資格
  • 満65歳未満
  • 4年制大学卒
  • 日本語教師に関する資格

経済連携協定(EPA)日本語予備教育事業についてもっと知りたい方は、こちらのページもどうぞ。

国際交流基金 - EPA(経済連携協定)日本語予備教育事業─ 事業概要 ─
経済産業省(EPA事業) | アークアカデミー 企業・個人日本語研修
TOP EPA事業への取り組み EPA事業への取り組み アークアカデミーは、2010 年度より「経済連携協定に

日本語指導助手プログラム

日本語指導助手プログラムは、海外の大学などの高等教育機関で日本語教育に携わりたい方におすすめのプログラムです。

専門性を高めながら実務経験が積めるため、キャリアの最初の一歩として踏み出すのに最適なプログラムです。

基本情報
  • 必要に応じて日本語上級専門家、専門家の指導を受けながら、日本語講座の授業や日本語教育事業を単独ないしチームの一員として担当する。
  • 派遣国は世界各国の国際交流基金海外拠点や日本語教育機関、大学など
  • 旅費、滞在費、住居経費等を支給
  • 派遣期間は2年間
応募資格
  • 35歳未満
  • 4年制大学卒
  • 日本語教師に関する資格

日本語指導助手プログラムについてもっと知りたい方は、こちらのページもどうぞ。

国際交流基金 - 日本語指導助手レポート

JICA海外協力隊プログラム

次に紹介するのが、独立行政法人国際協力機構(JICA)が50年以上行っている、いわゆる「青年海外協力隊」という海外ボランティアのプログラムです。

この職種の中で「日本語教育」を選ぶことができ、現地で日本語教師として2年間活動することができます。

基本情報
  • 活動内容は、
    ー日本語、日本文化・日本事情に関わる授業の実施
    ー現地人教師の日本語能力向上に向けた支援
    ー日本文化祭、スピーチコンテスト等のイベントの企画・実施
    ー教材やカリキュラムの作成・改訂
    ー現地人教師育成や研修会の実施
  • 配属先は中学校・高校、大学、専門学校、日系日本語学校等
  • 2020年春募集では、アジア・南米を中心に23カ国で71件の募集
    (春募集はすでに終了)
  • 派遣中は航空券、旅費、その他の手当や生活費などの支給あり
  • 派遣期間は2年間
応募資格
  • 年齢制限なし(一部案件で20~45歳)
  • 日本語教師に関する資格
  • 日本語教師としての実務経験(案件によるが2年程度)
  • 4年制大卒(案件によっては必要ないものの)
  • 英語の語学力(TOEIC330程度)

JICA海外協力隊/青年海外協力隊について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

その他の有償プログラム

ここまで無償で参加できる公的機関が実施しているプログラムを紹介しました。

これ以外にも海外で日本語教師をする方法は、有償ではありますがいくつかあります。

大学・大学院の派遣プログラム

一つ目が日本語教育の専攻や日本語教師養成プログラムがある大学や大学院には、独自に海外で経験を積むためのプログラムを持っている場合があります。

以下で、具体例としていくつか紹介します。

桃山学院大学 海外日本語教育実習制度

海外協定校の日本語教育の現場に教員のアシスタントとして参加する制度。長期では1学期間または2学期間、短期では3~4週間滞在し、授業を補佐しながら日本語指導のポイントや授業の進め方を学びます。長期のプログラムでは、最終的に授業を受け持つところまで経験します。

桃山学院大学 公式サイト
大阪府和泉市と大阪市阿倍野区にキャンパスがあり、7学科(ビジネスデザイン、経営、英語・国際文化、社会、社会福祉、法律、経済)と大学院に4研究科(文学、社会学、経済学、経営学)があります。

京都外国語大学 海外日本語教壇実習プログラム

日本語教育を専攻する学生が実習生として海外の教育機関に出向き、現地の日本語学習者に日本語指導を行う。海外の教育現場を体感できる機会を提供するとともに、現地の日本語学習者の支援ならびに日本語および日本文化等を普及することを目的に実施。

留学・国際交流 | 京都外国語大学・京都外国語短期大学
京都は嵐山に程近い右京区にある京都外国語大学・京都外国語短期大学の公式ホームページです。資格課程、海外留学が充実し、2言語同時学習などの特色ある語学教育を行う大学です。

専門学校や企業の派遣プログラム

日本語教師を養成する専門学校や海外でのインターンを派遣する企業などが行っている海外研修制度やインターンに申し込むことで、海外で日本語教師を経験することも可能です。

中には、日本語教師養成講座420時間を海外で受講しながら、インターンのような活動をすることができるプログラムがある企業もあるようなので、ご自身で調べてみてください。

さいごに

いかがだったでしょうか?

海外で日本語教師を体験できるプログラムに参加することで、日本語教師としての経験を積むことができるのはもちろんですが、

自分の知らない文化や価値観に触れながら、海外で生活するという経験自体が価値のあることだと思います。

きっとその経験は、日本語教師にならなかったとしてその後の人生に大きな影響を与えるものになることでしょう。

興味がある方はぜひチャレンジしてみてください!

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国際協力NGOルマナイサモア所属
サモアを愛する国際協力師
2020年7月よりサモアで算数・数学教育の新たなプロジェクトをスタート予定。「教育で人と世界をつなぐ」をモットーにサモアと日本の学校をつなぐプロジェクト進行中。ライターとして教育・国際協力の記事も執筆。

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