国際協力

【2020年最新版】いま国際協力NGO・NPOに求められるスキル4選

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この記事は、次のような悩みや疑問を解決します。

  • 国際協力で使えるスキルって何?
  • 国際協力NGO・NPO団体で働くために必要なスキルが知りたい
  • 将来のNGO団体設立に向けて今から身につけるべきスキルを教えて欲しい

こんにちは、いたがき(@gakisan2)です。

私が所属しているNGOルマナイサモアは、2018年に設立した団体で、役員5人の小さな団体です。

設立からもうすぐ2年、これから団体として法人化を目指し、活動の量や質を増やしていきたいと考えているのですが、

同時に、これを実現するためにさまざまな知識や技術・スキルが必要だということが分かってきました。

ということで今回は、「NGOでの活動をより充実したものにするために必要なスキル」を紹介します。

これから国際協力NGOに就職して活動したいと思っている方には、就職活動に向けた自分磨きとして、

もしくは、将来自分で団体設立したいと考えている人にとっては、団体設立の準備、仲間集めのための参考情報になれば幸いです。

この記事で紹介するスキルは以下の4つです。

  1. ファシリテーション
  2. ファンドレイジング
  3. 会計処理
  4. デザイン

NGOやNPOについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

 →【国際協力団体の設立】NGOとNPOの違いとは?一般社団法人も解説

ファシリテーション

まず紹介するのが、ファシリテーションのスキルです。

ファシリテーションとは

まずは、ファシリテーションとは何か、その言葉の定義から見ていきましょう。

ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。その役割を担う人がファシリテーター(facilitator)であり、会議で言えば進行役にあたります。

日本ファシリテーション協会

ファシリテーションが必要な理由

ファシリテーションが国際協力NGOの仕事に必要な理由は、次のようなものが考えられます。

  • 国際協力の事業の主流は、参加型開発であるから
  • 支援者の方々に理解してもらうため
  • 仲間どうしで学び合える場の創造のため

まず、現在開発途上国で行われているプロジェクトのほとんどは、「参加型開発」と呼ばれる方法で行われています。

参加型開発とは、どのような開発を行うかを決める段階から現地の人と一緒に考え、計画し、実行することで、本当に必要な支援を行うことができ、その支援を必要とする人が恩恵を受けることができるようにする手法。

したがって、途上国の人に知識や技術を伝えるだけでなく、それが途上国の人たちの手で持続していけるようにする必要があります。

このように参加者が中心となるような学びの場を作るのがファシリテーションです。

このスキルは、途上国だけでなく、日本の団体を支援する人に自分たちの団体の思いや理念を理解してもらうため、

また、普段から団体の仲間どうしで深く学ぶことができる場を作るためにも必要なスキルと言えます。

ファシリテーションが必要な具体的な場面

ファシリテーションのスキルが生きる場面は、次のようなものがあります。

  • 開発途上国で現地の人向けの研修・ワークショップ
  • 現地でのステークホルダー向けの説明会
  • 国内での支援者獲得のためのイベント
  • 国内での活動報告会
  • 学生向けのセミナー
  • 団体の仲間とのミーティングや勉強会
  • オンラインセミナーやイベント運営

ファシリテーションのスキルを身につける方法

ファシリテーションのスキルを身につける方法は、以下のようなものが考えられます。

方法① セミナーを受講する

全国各地で行われているファシリテーター養成講座のようなセミナーに参加する方法があります。

丸一日(もしくは数日)かかる、費用が高い、開催場所が限られているなどのデメリットはあるものの、

最大の魅力は、一度受講することで、知識や技術をしっかりと学べるだけでなく、実践しながら学ぶ体験型のセミナーが多いため、効率よく身につけることができる点です。

ファシリテーションについてのセミナーを行っている団体を以下で紹介します。

  • 【日本ファシリテーション協会】ファシリテーション基礎講座
    ファシリテーションの基礎から学べる、講義と演習を含んだワークショップ形式の講座。毎年複数回、全国10カ所(北海道から沖縄まで)で行っている。費用は22,000円(会員割引あり)
  • 【ムラのミライ】メタファシリテーション体験セミナー
    認定NPO法人ムラのミライが開発したメタファシリテーション(対話型ファシリテーション)は、国際協力の現場で使える実践的なファシリテーション手法。毎月体験セミナーは定期的に行っており、費用は1,000円。本格的に学びたい方はステップ3までの講座あり。講座は1回16,500円(3回目は19,800円)

方法② 書籍などで学ぶ

ファシリテーションが学べる書籍もたくさん出版されています。

実践をしながら学べない、分からないところがあったときに質問できないなどのデメリットはありますが、

安く、場所を選ばず、自分のペースで基礎を学びたい人には良い方法です。

以下でおすすめのファシリテーションを学べる書籍を紹介します。

ファンドレイジング

次に、ファンドレイジングのスキルを紹介します。

ファンドレイジングとは

ファンドレイジングとは、

単なる資金調達にとどまらず、共感をマネジメントしながら組織と財源を成長させる力です。そして、人々に社会課題の解決に参加してもらうためのプロセスです。寄付から社会的投資まで含みます。

日本ファンドレイジング協会

ファンドレイジングが必要な理由

ファンドレイジングが国際協力NGOの仕事に必要な理由は、次のようなものが考えられます。

  • 良い事業を行うために安定した資金が必要だから
  • 多くの方に団体のビジョンを知ってもらうため
  • 多くの方の参加してもらい社会課題を解決することに意味があるから

定義にもあったように、ファンドレイジングの役割は単にお金集めではありません。

多くの方々に自分たちの団体のビジョンや思いを知ってもらい、共感してもらい、参加してもらうまでの役割まで担っている団体の中でも非常に重要な立場になります。

ファンドレイジングが必要な具体的な場面

ファンドレイジングのスキルが生きる場面は、基本的に団体が行う活動全てがそれにあたります。

何か事業やイベント、セミナーなどを行う際にその資金源を確保する必要があることはもちろんですが、

その応援や支援を一過性のものにせず、継続的に関わってもらうような仕組みや仕掛けを行うこともファンドレイザー(ファンドレイジングをする人)の重要な役割です。

それが結果的に本当に必要な方に支援を届け続けることにつながるからです。

ファンドレイジングのスキルを身につける方法

ファンドレイジングのスキルを身につける方法は、以下のようなものが考えられます。

方法① ファンドレイザーの資格を取得する

ファンドレイザーになるために資格は必要ありませんが、日本ファンドレイジング協会が認定している資格を取得することで、その過程で様々な基礎知識や実践的なスキルを学ぶことができます。

ちなみに、私も現在(2020年7月)、准認定ファンドレイザーの勉強をしています。

認定ファンドレイザー・准認定ファンドレイザー
日本ファンドレイジング協会が設けている資格認定制度。まず准認定ファンドレイザーの資格を取得するために、一定時間のセミナーを受講し、試験に合格することが必要。その後、3年以上の経験とセミナー受講、試験合格ののち、認定ファンドレイザーの資格を取得できる。セミナー受講料が30,000円程度、受験料8,000円が必要。

方法② NGO・NPOのインターンに参加する

NGOやNPOのインターンに参加することでも学ぶことができます。

インターンの仕事としてファンドレイジングを担当するパターンは多いです。

団体の職員の方から直接学び、実践的な経験も積めるため、学生や協力隊帰国後の方など、ある程度時間がとれる方はおすすめです。

インターンの募集については、JICAのPARTNERなどの求人サイトでチェックしましょう。

方法③ 書籍などで学ぶ

ファンドレイジングが学べる書籍も多く出版されています。

以下でおすすめの書籍をいくつか紹介します。

会計処理

続いて、会計処理のスキルについてお話しします。

会計処理とは

ご存知の通り、団体の活動資金の出納管理です。

団体の経理・会計担当に必要なスキルで、寄付金や補助金、事業などによる収入や、事業やセミナー、イベントなどの活動、職員の給料による支出など、団体の財布のひもを握る存在です。

会計処理が必要な理由

理由については、もちろん管理できなければ団体として立ち行かなくなるからです。

しかし、ファンドレイジングもそうですが、NGOやNPO団体を立ち上げる方は、途上国での活動や専門性には長けていても、お金関係には疎い人が多いです。

かくいう私もその一人です。(勉強中です。。)

したがって会計処理や経理のスキルがある方は、どんな団体でも重宝されます。

会計処理が必要な具体的な場面

団体の継続した活動がある限り、つねに仕事はあります。

しかし団体を法人化している場合、特に重要となります。

法人になれば社会的責任が大きくなり、事業会計の報告などは法人としての義務となります。

しっかりとした経理管理ができない団体は信頼を失ってしまいます。

会計処理のスキルを身につける方法

会計処理のスキルを身につける方法は、以下のようなものが考えられます。

方法① 資格を取得する

資格を取得するための勉強をすることで知識やスキルを身につけることができます。

会計処理に関連する資格は以下のようなものがあります。

  • 日商簿記検定2級
    最も有名で多くの財務・経理を担当する人が取得している資格。経営管理に役立つ知識として、企業や団体から最も求められる資格の一つ。年に3回実施。全国の商工会議所で受験申込。費用は4,720円。
  • NPO法人会計力検定
    NPO 会計税務専門家ネットワーク監修のNPO法人の会計担当向けの検定。レベルに応じて2種類あり、ベーシックは会計実務を行う上での必須の知識とスキル、アドバンスは決算業務を含み、NPO 法人会計の信頼性をより高めるためのステップアップした知識とスキルが問われる。年に1回、全国6カ所で実施。検定料は3,000円。

方法② 書籍などで学ぶ

会計処理を学べる書籍は以下のようなものがあります。

デザイン

さいごは意外かもしれませんが、デザインのスキルについてお話しします。

デザインとは

ここで言うデザインとは、Webデザインやグラフィックデザイン、エディトリアルデザインなどを指します。

デザインが必要な理由

デザインのスキルは、とくにファンドレイジングと相性が良いスキルです。

ファンドレイジングを進める上で、多くの人々に思いを伝えるためには、ホームページや広告などの媒体を使うことが必須の時代です。

デザインは、そのメッセージが人に伝わるかどうかの大事な要素の一つなのです。

とくにこれからの時代、重要性が高まっていくスキルだと思います。

デザインが必要な具体的な場面

デザインのスキルが生きる場面は、次のようなものがあります。

  • 団体のホームページ
  • 寄付金や会員を集めるためのWebページ・広告
  • イベントやセミナーを集客するためのWebページ・広告
  • 報告会や講演会などのスライドの資料
  • 会員誌や書籍などのデザイン

デザインのスキルを身につける方法

会計処理のスキルを身につける方法は、以下のようなものが考えられます。

方法① 専門学校、オンラインスクールなどで学ぶ

実際に専門学校に通うだけでなく、オンラインで学べる教育機関も増えています。

専門学校・オンラインスクールには以下のようなものがあります。

  • ヒューマンアカデミーWebコース
    ヒューマンアカデミーが行っているWebデザイナー養成講座。現役クリエイターが0からでも丁寧に指導してくれるのが魅力。オンライン講座も見放題で、月々3,000円から。就職内定率90.7%を誇る。
  • DMM WEBCAMP SKILLS
    オンライン英会話も好評のDMMが行っているWebデザイナーのオンラインスクール。経済産業省の第四次産業革命スキル習得講座に認定され、厚生労働省指定の専門実践教育訓練給付金制度の対象講座に認定。転職成功率98%。最短3か月で技術取得。月々15,500円から。
  • Tech Academy Webデザインコース
    オンラインスクールTech Academyが行っているコース。パーソナルメンターが週2回マンツーマンでのメンタリングを行ってくれるほか、毎日15〜23時のチャット・レビューサポートで短期間でオリジナルサイトをデザインできるようになる学習プログラム。4週間、8週間、12週間、16週間のプランがあり、学割料金も人気。料金は、8週間プランで199,000円(社会人)。

方法② 書籍などで学ぶ

ある程度知識のある方は書籍で学ぶ方法もあります。

デザインを学べる書籍は以下のようなものがあります。

さいごに

いかがだったでしょうか?

今回紹介したスキルは、実際に自分がNGOを運営していく中で、いま実際に必要だと感じ、自分自身も現在進行形で勉強しているスキルです。

したがって、これから目指す人にとって参考になればと思い、記事にしました。

しかし、こういったスキルは後からでもいくらでも学べるのは事実です。

とくに高校生や大学生のような方々は、こういった実用的なスキルの取得だけに時間を使うのではなく、

自分が何をしたいか、どこでしたいのか、どんな問題を解決したいのか、そういった自分のポリシーのようなものを見つけることに時間をじっくりとかけることが大切です。

ぜひ「役に立つかどうか」だけで学びを選択しないようにしてください。

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板垣 暁歩

国際協力NGOルマナイサモア所属
サモアを愛する国際協力師
2020年7月よりサモアで算数・数学教育の新たなプロジェクトをスタート予定。「教育で人と世界をつなぐ」をモットーにサモアと日本の学校をつなぐプロジェクト進行中。ライターとして教育・国際協力の記事も執筆。

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