サモア

【サモア観光】美しい海でシュノーケリングならパロロディープが絶対にオススメの3つの理由

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この記事は、次のような悩みや疑問を解決します!

  • 海外の美しい海を見てみたいけど、海外旅行の経験が少ないから不安
  • 初心者でも綺麗な海でお手軽にシュノーケルを体験できる場所(国)を知りたい
  • 旅行先(国)としてサモアを検討していて、地元の人しか知らないオススメの場所を教えてほしい

サモアと聞いた時に、「美しい海」を想像する人は多いのではないでしょうか。

とくにサモアへの旅行を検討する場合、旅行日程の中でその「美しい海」を必ず訪れたいですよね。

安心してください!

サモアには美しい海やビーチがたくさんあり、どれも本当に美しいですし、実際に宿泊できるビーチもたくさんあります。

しかし、サモアに旅行するのが初めてだったり、旅行期間が限られている場合、なかなか遠くの海やビーチまで出かけるのはちょっとハードルが高くありませんか?

そんなあなたにピッタリの場所があります!

その名も「パロロ・ディープ」。

オススメの理由は、「近い」、「安い」、「楽しい」の三拍子が揃っているところです。

この記事を読んだ後、あなたはきっとパロロディープに行ってみたい!と思うはず!?

この記事では、以下の内容について解説します。

  • パロロディープの特徴
  • パロロディープの魅力
  • パロロディープでの楽しみ方

【サモアの隠れ家的なビーチ】パロロディープとは?

現地に住んでいる人には有名だけど、観光客にはあまり知られていない、隠れ家的なビーチ。

パロロディープは、しばしばそんな風に呼ばれることがあります。

まずは、そもそもパロロディープって何なの?、というところから解説していきたいと思います。

歴史のある海洋生物多様性保護区

パロロディープは、サモアの首都アピアの中心に位置する海洋生物多様性保護区であり、正式名称は「パロロ・ディープ海洋保護区」と呼ばれています。

海洋生物多様性保護区とは、海の生き物や生態系の多様性を守り、持続可能な利用を進めるために制度的・法律的に設けられている保護区域です。

つまり、パロロディープは、「サンゴ礁、色鮮やかな魚類、海草、ウミガメなど多様な海洋生物が生息している場所」と言えます。

また、パロロディープは1974年に設立・保全が始まり、1979年に正式に法的指定を受けた、サモアで最も古い国立海洋保護区のひとつです。

長い間、サモアの人たちに大事に守られてきたパロロディープの歴史を、皆さんにもぜひ感じていただきたいです。

都市部にもかかわらず透明度が高いエメラルドグリーンの海が広がっています。

火山活動とサンゴ礁によってできた奇跡の地形構造

パロロディープと呼ばれる理由、それはこの地域の海底の特徴的な地形構造に由来します。

ビーチから泳いでいくと、しばらく浅瀬のサンゴ礁(リーフフラット)が広がっていますが、突然、すり鉢状に深く落ち込んだ「ディープ(深み)」が存在する場所があり、その場所がパロロディープと呼ばれるスポットになります。

では、このような特徴的な地形はどのように出来上がったのでしょうか?

パロロディープの地形は、火山活動と海の働きが長い時間をかけて重なり合って形成されました。

まず、サモア諸島は海底火山の噴火によってできた火山島で、その過程で海岸近くには急な火山岩の斜面が残りました。

その後、浅い海ではサンゴ礁が発達していきましたが、光の届かない深い場所では成長できませんでした。

さらに波や海流による侵食が進み、浅瀬のすぐ隣が一気に深くなる現在のパロロディープ特有の地形が生まれました。

つまり、パロロディープは、様々な条件が重なったことで長い年月をかけてできた奇跡の地形だと言えます。

多様な生物を生み出す秘密

パロロディープで生物多様性が高い理由は、地形と海の環境条件が重なり合っているためであるといえます。

ここでは、サンゴ礁が広がる浅い海と、急に深くなる深海がすぐ隣り合っており、本来は別々の場所にすむ生き物が一か所に集まりやすい、という特徴があります。

さらに、海底の急な斜面には岩のすき間や影など多様なすみかが生まれ、さまざまな生物が共存できる点も理由の一つです。

深い海からは栄養を含んだ海水が運ばれ、プランクトンが増えることで食物連鎖が豊かになります。

加えて、海洋保護区として人による影響が抑えられていることも、多様な生き物が守られている大きな理由といえます。

パロロディープがおすすめの理由3選

そんなパロロディープですが、次の3つの理由で、サモア旅行の際は絶対に訪れることをオススメします。

①圧倒的なアクセスのよさ

なんと言ってもパロロディープはアクセスが抜群です。

ホテルやお店などが集中しているアピア都市部から、なんと車で5分。歩いてもだいたい20〜30分もあれば着きます。

そのため、半日もあれば十分楽しめるので、旅行を計画する際も使い勝手がよい便利な観光スポットです。

例えば、午前中にさくっとパロロディープでシュノーケルを楽しみ、近くのレストランで昼食をとり、午後からお土産の買い物、なんて1日としても使えそうですね。

また、サモアは日曜は安息日のため、多くの店が閉まってしまうのですが、パロロディープは日曜日も開いているので、何もすることがない日曜日の予定として活用するのもおすすめです。

②多様な生物を観察できる

パロロディープは、サモアの中でも屈指のシュノーケリングスポットと言われています。

サモアや南国独特のカラフルな熱帯魚がサンゴの間を泳ぎ回るそんな光景が見られます。さらに、運が良ければウミガメが見られることも!

5回ほど行った私はまだウミガメは見られていませんが、私の友人は2回目で見られていましたので、可能性は低くありません。

また、水の透明度も高いので、深い方までよく見えます。

まるで水族館の大水槽でシュノーケリングするような気分で楽しむことができると思います。

③シュノーケル初心者にもやさしい

パロロディープはその特徴的な地形から、泳ぎが得意ではない人にとっては、少し不安になってしまうかもしれません。

しかし、ビーチからディープの手前のブイ(目印)までは、浅瀬が広がっており、シュノーケル初心者にもやさしいスポットです。

ビーチからディープの手前にあるブイ(目印)まで距離は、約100メートルほどになります。

おすすめの観察ポイントは、下図の浅瀬と円形の深み(ディープ)の境目、急に深さが深くなるドロップと呼ばれる付近です。

ブイの場所を起点に、円形の深み(ディープ)の縁(ふち)をシュノーケルで楽しむイメージになります。

逆に、ディープの中心の方に行っても、下が深すぎて何も見えないので、安全に楽しむためにも、ブイの付近で楽しむことをオススメします。

パロロディープを安全安心に楽しむためのポイント

最後に、パロロディープを安全安心に楽しむためのポイントを3つ紹介します。

①営業時間、潮の満ち引き時間、天気を要確認

パロロディープの基本情報は以下のとおりです。

パロロ・ディープ海洋保護区(Palolo Deep Marine Reserve)

営業時間:月曜〜日曜 8時〜18時(天候や潮の状況によっては早く閉まることもあります)
入場料:大人5タラ(約280円)、小人3タラ(約170円)(2025年12月現在)
設備:簡易シャワー、更衣室、ベンチ、貸出シュノーケルセット(有料)

上記の営業時間内とともに、もう一つ重要なものが潮の満ち引きの時間帯です。

パロロディープは遠浅なので、干潮時に行くと少し泳ぎにくく、また海の色もやや濁ることがあるので、満潮の時間帯を調べることをおすすめします(オススメは午前中の満潮の1〜2時間前の時間帯です)。

以下のサイトより、アピアエリアの満潮の時間帯を調べて行くと確実です。

▼tide-forecast.com
https://www.tide-forecast.com/locations/Apia-Samoa-Islands/tides/latest

最後に絶対に確認してほしいのが天気です。

天候が悪い日はもちろんのこと、風が強い日も波が高くなることが多く、避けるべきです(この点でも、午前中は比較的穏やかな場合が多いです)。

パロロディープの入口の様子。隠れ家的な雰囲気が漂っています。

②持参するものをチェックしよう

以下は、おすすめする持ち物リストになります。

  • 日焼け止め
  • 水着(日差しが強いのでラッシュガードもあると尚良し)
  • 着替え
  • タオル(タオルの貸し出しはありません)
  • シュノーケルゴーグル(フィンもあると楽です。有料で貸出もあり、料金は15〜20タラ(約850〜1100円))
  • マリンシューズ(沖に行くほどサンゴが広がっているので強く推奨)
  • 防水ポシェット(貴重品を預ける場所がないため、身に着けてシュノーケリングすると安心。持参する貴重品は最低限で。)
  • ライフジャケット(泳ぎに自信のない人やお子様向け。※パロロディープには監視員は常駐しておらず、病院も多くありません)
  • 飲み物(売店などもありません)
  • 水中カメラ(水中で写真を撮りたい方向け)

その他、曜日や時間帯によっては、他にお客さんがおらず、貸切状態になることも多いので、できれば1人では行かず、何人かでいくほうが安心です。

③海のルールと自分の限界を守ろう

最後に、パロロディープを安全に楽しむうえで、最も大切なのは「海のルールと自分の限界を守ること」です。

ここは岸のすぐそばで水深が急激に深くなる地形のため、見た目が穏やかでも足元や沖合は想像以上に危険をはらんでいます。

とくに、青く濃い色に変わる深場へは無理に近づかず、常に戻れる距離を意識して行動することが重要です。

また、必ず誰かと一緒に行動し、泳ぎに自信がない人は可能な限りライフジャケットの着用を心がけましょう。

潮の流れが強い、疲れを感じるなど、少しでも不安を覚えたら早めに休む判断が安全につながります。

自然の海には人の都合は通用しません。

自分の技量を過信せず、海を尊重する姿勢こそが、パロロ・ディープを安心して楽しむための最大のルールです。

美しいサモアの海をパロロディープで体験してみませんか?

いかがでしたか?

パロロディープは、アピアの中心地からほんの数分で訪れることができ、かつ日常から切り離された別世界が体験できる場所です。

カラフルな熱帯魚に囲まれて泳ぐ体験は、言葉では伝えきれない感動があります。

サモアへの旅行を考えている方も、そうでなかった方も、ぜひこれを機にパロロディープを含むサモアの壮大な自然を体験してみてください。

きっとその豊かさに心奪われ、忘れられない思い出になるはずです。

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さもあき

国際協力NGOルマナイサモア所属
サモアを愛する国際協力師
2020年7月よりサモアで算数・数学教育の新たなプロジェクトをスタート予定。「教育で人と世界をつなぐ」をモットーにサモアと日本の学校をつなぐプロジェクト進行中。ライターとして教育・国際協力の記事も執筆。

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