日本語教師になる方法の一つに「日本語教育能力検定試験」合格があります。
昨年、2019年の合格率は28.3%でした。
「え、低い。。」
と感じるかもしれませんが、実はしっかりと対策をすれば誰でも合格できる試験です。
何より、自分の母語である日本語を勉強するのは、スペイン語やフランス語を一から学ぶよりも気が楽ですよね?
合格への第一歩はまず「敵を知ること」
この記事では、日本語教育能力検定試験について徹底解説していきます!
ちなみに、日本語教師のしごとについてよく分からない方は、こちらの記事からご覧ください。
日本語教師の仕事・待遇・資格・需要を徹底解説!【資格の最新情報も】
日本語教育能力検定試験の基本情報
「日本語教育能力検定試験合格」は多くの日本語学校で採用条件の1つになっています。
まずは、試験の基本情報をしっかりおさえましょう。
現時点で国家資格ではありませんが、文化庁が認める「公認の日本語教師」という位置付けになっています。
しかし、現在すでに国家資格化にむけた議論が大詰めになっており、現行の検定試験はあと2、3年といったところでしょうか。
日本語教育能力検定試験の合格率・難易度
次に、JEESのホームページで公開されている受験者・合格者についての情報を見ていきましょう。
受験者は増加傾向だが合格率は一定
ここ5年は受験者は増加傾向にあるようです。
令和元年度は受験者9,380名に対し、合格者が2,659名なので、合格率は28.3%
合格率に関しては、毎年このあたりの割合で推移しているようです。
受験者の年齢層
次は受験者の年代比です。最近は40代、50代、60代以上の層の受験が増えているようですね。
その一方で、20代、30代の受験者は減少傾向です。
受験者の男女比
次に、男女比ですが、圧倒的に女性の受験者が多いです。
逆に男性で取得すれば希少価値が高まるかも!?
受験者のほとんどは初めての受験
最後に受験回数のデータを見ていきましょう。
毎年初めて受験する人が多いのも日本語教育能力検定試験の特徴です。
これについては、
- 日本語教師の人気・需要が高まっていること
- 試験内容を見て「初めてでも合格できるかも」と思う人が多いこと
などが考えられます。
また、毎年新規の受験者が多いにも関わらず、次の年も受験する(2回目)人は3割程度しかいません。
したがって、しっかりと勉強せずにダメもとで受験している人が多いことで全体の合格率が低くなっているのかもしれません。
逆に言うとしっかり勉強する人は合格しているとも考えることができます。
日本語教育能力検定試験の構成・出題範囲
では、実際の試験はどのような内容なのでしょうか?
公表されている構成・出題範囲は以下の通りです。
試験は1日で全て行われるため、朝から夕方まで丸一日かかります。
また、試験の問題例も公表されていますので、詳しくは日本国際教育支援協会のページからどうぞ!
2020年度(令和2年度)の出願方法とスケジュール
次に出願方法と受験、合格発表までのスケジュールを説明します。
今回の記事を見て、受験してみようという気になった方は、参考にしてください。
【令和2年度】日本語教育能力検定試験スケジュール
●出願期間:令和2年6月22日(月)7月20日(月)~8月3日(月)当日消印有効(コロナの影響で出願期間が変更になっています!)
<出願方法>
郵送のみ。受験案内(出願書類付き)は、書店でしか手に入りません。(有料)
願書取扱店は販売元である株式会社凡人社のページからご確認ください。
●試験日:令和2年10月25日(日)9:00~16:40
●合否通知:令和2年12月25日(金)
願書を取り扱っている書店がかなり限られていますので、地方に住んでいた私は手に入れるのに大変苦労しました。
もし書店の近くに住んでいる友人がいらっしゃれば、取り寄せてもらうよう頼めるとベターですね。
さいごに
今回は、日本語教師になるための方法の一つ、「日本語教育能力検定試験」を解説しました。
今すでに需要が高まっている「日本語教師」、今後さらに人気の職業になっていくかもしれません。
試験についても、しっかりと勉強すれば合格は難しくないですので、ぜひ挑戦してみてください。
私が一発合格した独学勉強法についての記事はこちらからどうぞ。